旧三原市全景

『三原市史』を読む会――三原の歴史と現在5

チラシ250517 チラシ250419   『三原市史』を読む会をまた開きます。「三原の歴史と現在」4回め(2025年4月19日)に続いて、5月17日(土)午後2時から、「虎に翼」関連で、「第三代図書館長藤原覚一の戦後史」について話し、三原の歴史と現在を語りあいます。三原市図書館の第三代館長だった藤原覚一は、1961年に当時の平井昌蔵市長に突如解雇された経験を含めて、『ある図書館の戦後史』(1979年)を著しています。その藤原覚一を恩師とする山代巴も、戦争直後の三原市で活動しています。
 会場は、前回のペアシティ西館(サンシープラザ)3階の一階上、4階の第三研修室で開きます。だれでも参加無料です。
 そのチラシは、前回のそれ(右上の小画像)を微修正したもので、左上のチラシの小画像をクリックしたら(タップしたら)、拡大して見られます。

 この『三原市史』を読む会について、前の4回とほぼ同じく、これを開いた経緯を記します。
 三原市本町の築150年余りの旧清水歯科医院の建物を改修した古民家しみずで、清水靖久は、2021年3月末に民泊とカフェを開きましたが、2023年2月に身体を壊してから民泊を休んでいます。療養している間に『三原市史』を読み、歩くことは歩けるうちに、三原の歴史と現在を語りあう会を開きたいと考えました。
『三原市史』全7巻  『三原市史』全7巻は、長い中断の後2006-07年に完結した偉業であり、だれもがこの労作を読むとよいのですが、なかなか読めないし、読まなくてかまいません。三原で生まれ育った清水が外から見た学者の目で『三原市史』を読んで論じますので、それをもとに問答し、一人一人が見聞きした歴史の経験を語りあいたいと思います。

チラシ240518  そのような思いから、『三原市史』を読む会は、2024年4月20日午後2時から、さらに5月18日午後5時すぎから再び、三原市立中央図書館3階の多目的室(2)でこれを開きました。初回は50席に入りきれない参加者があり、2回めも夕方なのに20数人の参加者があって、「原っぱが三つあったまち?」について清水が60分話したあと、三原の歴史と現在について語りあいました。
 2回めのチラシをここに掲げます。左の小画像をクリックしたら(タップしたら)、拡大して見られます。1802年の絵図と1903年の写真、1971年頃の写真と2021年の写真は、どれも妙正寺上から(1903年は桜山から)見たものですが、三原城跡周辺や瀬戸内海の眺めが全く異なります。

 この会をもう一回開きたかったのですが、6月の第三土曜日は予約がとれず、やめました。やがてまたも猛暑の夏になりました。図書館で予約するのが難しいなら、古民家しみずで開いたらどうか、でも参加者が入りきるだろうか、など思案しました。やっと猛暑がやわらいだので、試してみました。
チラシ241019  2024年10月19日(土)午後3時から古民家しみずで『三原市史』を読む会を開きました。三原の歴史と現在について清水らが60分話し、30分問答しました。
 3回めのチラシは、前のチラシの4枚の絵図写真をそのままにして、中ほどの地図と文字だけ変更しました。世界的なデザイナーに作成してもらう余裕がなかったので、私が急ぎ加筆して見にくくなりました。右の小画像をクリックして(タップして)、拡大してご覧ください。
 まだ歩くことは歩けるので、またこの会を開きたいと思いました。ただ、三原へかけつけて古民家しみずで開くのは、くたびれました。厳寒のただなか、幸いに友人が助けてくれ、新しい会場が確保できました。

 当初この会では、三原の歴史と現在について十回くらい同じ参加者と話したいと思って、下のような目次を考えました。この案の通りに進めるわけではありません。
三原の歴史と現在 1~10
1)城跡と汽車(20世紀)
2)瀬戸の海の進退(先史~16世紀)
3)三原城と東西両町(16~19世紀半)
4)富国強兵と鉄道(19世紀後半~)
5)空襲寸前の非戦災都市(1945年前後)
6)工都の経済成長(1930-60年代)
7)煤煙と教育熱(1960-70年代)
8)交通拠点の夢(1980-90年代)
9)工都からどこへ(21世紀)
10)原っぱが三つあったまち(まとめ)